チャンピオンズリーグの収益総額と内訳|2025-26大会は約4,070億円を分配

チャンピオンズリーグのクラブ分配金の内訳を示すドーナツグラフ(2025-26) 収益モデル

ヨーロッパ最高峰の大会、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)。動くお金が桁違いだとはよく聞くが、実際にどれくらいの規模で、どんな内訳になっているのかは意外と把握できていない。ここではすでに終わった2025-26シーズンのCLを題材に、クラブに分配される収益(賞金)の総額とその内訳を整理しておく。「優勝すると総額いくらなのか」「その原資はどこから来るのか」まで追ってみたい。

収益総額:クラブへの分配金は約€2.467B(約4,070億円)

2025-26シーズンのCLで、UEFAが参加クラブに分配する総額は約€2.467B(24.67億ユーロ=約4,070億円)だという。出場36クラブでこれを分け合う計算になる。新方式(36チームによるリーグフェーズ)の導入で、分配総額は旧方式から20%以上増えた、という点も押さえておきたい。

※ここでの「収益」は、UEFAが放映権・スポンサー収入などを原資としてクラブに分配する賞金・分配金の総額を指す。円換算は1ユーロ=約165円での概算。

内訳①:分配金を構成する「3つの柱」

この€2.467Bは、性格の異なる3つの柱(ピラー)に分けて分配される。まず全体像を眺めておく。

チャンピオンズリーグのクラブ分配金の内訳を示すドーナツグラフ(2025-26)
CLクラブ分配金の内訳(2025-26シーズン・総額€2.467B)
柱(ピラー) 割合 金額 性格
成績ピラー 37.5% 約€914M(約1,508億円) 勝敗・順位に応じた成果報酬
価値ピラー 35% 約€853M(約1,408億円) 各クラブのTV市場価値・商業価値
参加ピラー 27.5% 約€670M(約1,106億円) 出場したこと自体への固定給

① 参加ピラー(27.5%)

リーグフェーズに出場した全クラブが受け取る固定の参加報酬。1クラブあたり約€18.62M(約31億円)が保証される。まず「出場権」自体に大きな価値がある、というのが分かる。

② 成績ピラー(37.5%)

試合の勝敗と最終順位で決まる成果報酬で、最も割合が大きい柱。リーグフェーズでは1勝ごとに約€2.1M(約3.5億円)、引き分けで約€0.7M(約1.2億円)。勝ち星が積み上がるほど収入も伸びる仕組みだ。

③ 価値ピラー(35%)

各クラブの放送市場の価値や商業的な魅力に応じて配分される部分。人気クラブや大きなTV市場(国)を持つクラブほど多く受け取る。ここが強豪と中小クラブの差を生む部分なのだろう。

内訳②:ステージ別の賞金

成績ピラーの中でも、勝ち進むごとに賞金は大きく跳ね上がる。主なステージ別の金額を並べておく。

到達ステージ 賞金(追加分)
リーグフェーズ出場(固定) 約€18.62M(約31億円)
リーグフェーズ 1勝 / 1分 約€2.1M / €0.7M(約3.5億 / 1.2億円)
ラウンド16進出 約€11M(約18億円)
準々決勝進出 約€12.5M(約21億円)
準決勝進出 約€15M(約25億円)
決勝進出 約€18.5M(約31億円)
優勝(追加ボーナス) 約€6.5M(約11億円)

決勝進出(€18.5M)に優勝ボーナス(€6.5M)を足すと、「優勝までの固定ボーナスだけで約€25M(約41億円)」になる。ここまでで既にかなりの額だ。

優勝すると「総額」でいくらになるのか

ただ、ここまでの賞金はあくまで一部にすぎない。実際の優勝クラブは、参加+成績+価値の3つの柱を合算すると、はるかに大きな額を手にする。参考として、2024-25シーズンに優勝したパリ・サンジェルマン(PSG)は、成績や市場価値の配分を含めて総額€100M超(日本円でおよそ130〜230億円規模)を得たとされる。1つの大会でこれだけ動くのか、と改めて驚かされる。

この巨額の収益はどこから来ているのか

では、UEFAがクラブに分配するこの原資は、そもそもどこから来ているのか。主に次の3つのようだ。

  • 放映権(メディア権):最大の収入源。世界中への放送・配信権が売られ、UEFAの3大クラブ大会(CL・EL・ECL)合計で1シーズンあたり過去最高の約€3.2B規模のメディア・マーケティング収入が見込まれている。
  • スポンサー・商業収入:大会公式スポンサーやライセンス収入など。CL単体でも年間数億ユーロ規模。
  • 入場料・ホスピタリティ:チケットやVIP席(企業向け観戦)による収入。

これらでUEFAが得た収入から運営費などを差し引き、残りをクラブへ分配する、という流れになる。つまりCLの賞金の大きさは、世界中がこの大会を「見たい」と思う人気の大きさそのものだ、と整理できる。

まとめ(今回の整理)

今回たどり着いた整理を残しておく。2025-26シーズンのCLでは、約€2.467B(約4,070億円)がクラブに分配され、その内訳は成績(37.5%)・価値(35%)・参加(27.5%)の3つの柱で構成される。勝ち進むほど賞金は跳ね上がり、優勝クラブは総額€100M超を手にすることもある。そしてこの巨額の原資は、主に放映権という「世界の注目度」から生まれている。お金の流れを追うと、CLの一試合が持つ経営的な重みが、以前より立体的に見えてきた。

気になった疑問(自分用メモ)

調べる過程で引っかかった点を、疑問と答えの形で残しておく。

2025-26 CLの分配金総額はいくらか

約€2.467B(約4,070億円)。CLと2025年スーパーカップの参加クラブに分配される。新方式で旧方式から20%以上増えた。

リーグフェーズは1勝でいくらか

約€2.1M(約3.5億円)、引き分けは約€0.7M(約1.2億円)。加えて出場だけで約€18.62M(約31億円)が保証される。

お金はどこから来ているのか

主に放映権(メディア権)、スポンサー・商業収入、入場料・ホスピタリティ。中でも放映権が最大の収入源。

参考・出典

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