サッカーの話でよく出てくる「5大リーグ」。強いリーグ、というイメージはあるものの、「どの国のどのリーグなのか」「何が違うのか」と改めて問われると、自分でもうまく説明できない。ここでは理解を整理するために、5大リーグとは何かを確認し、チーム数とリーグの年間売上を並べて、その「規模の違い」を自分の目で確かめておきたい。
5大リーグとは?
「5大リーグ」とは、ヨーロッパの中でも競技レベルが高く、経済規模も大きい5つの国のトップリーグを指す。世界中のスター選手が集まる、現在のサッカーの中心地だと言っていい。
- プレミアリーグ(イングランド)
- ラ・リーガ(スペイン)
- ブンデスリーガ(ドイツ)
- セリエA(イタリア)
- リーグ・アン(フランス)
この5つは「ビッグ5(Big Five)」とも呼ばれる。調べてみると、ヨーロッパのサッカー市場全体の売上の半分以上(54%)を、この5リーグだけで生み出しているという。まず、この集中度の高さが目を引く。
各リーグの特徴をざっと整理する
プレミアリーグ(イングランド)
世界で最も人気があり、最もお金が動くリーグ。海外にもファンが多く、放映権(試合中継の権利)が桁違いに売れる。マンチェスター・シティ、リバプール、アーセナルあたりが代表格。
ラ・リーガ(スペイン)
技術的で華やかなサッカーが持ち味。レアル・マドリードとFCバルセロナという世界的な2大クラブを擁し、「エル・クラシコ」には世界中が注目する。
ブンデスリーガ(ドイツ)
観客動員が世界トップクラスで、スタジアムの熱気が有名。チケットが手頃で「ファン第一」の文化が根づいている。長年の王者はバイエルン・ミュンヘン。
セリエA(イタリア)
堅い守備と戦術が持ち味の伝統国。ユヴェントス、ACミラン、インテルといった名門がひしめく。かつては世界最高峰と呼ばれた歴史を持つ。
リーグ・アン(フランス)
若い才能を育てて世界へ送り出す「育成の宝庫」。パリ・サンジェルマン(PSG)が突出しており、ムバッペをはじめ多くのスターを輩出してきた。
チーム数と年間売上を並べてみる
ここからが本題。5大リーグを「チーム数」と「リーグ全体の年間売上」で並べてみる。同じ「5大リーグ」とひとくくりにされるが、規模にはかなりの差がありそうだ。
| リーグ(国) | チーム数 | 年間売上(2023/24) | 1チームあたり(目安) |
|---|---|---|---|
| プレミアリーグ(英) | 20 | 約€7.4B(約1.22兆円) | 約610億円 |
| ブンデスリーガ(独) | 18 | 約€3.9B(約6,435億円) | 約358億円 |
| ラ・リーガ(西) | 20 | 約€3.8B(約6,270億円) | 約314億円 |
| セリエA(伊) | 20 | 約€3.0B(約4,950億円) | 約248億円 |
| リーグ・アン(仏) | 18 | 約€2.1B(約3,465億円) | 約193億円 |
※€1B=10億ユーロ。円換算は1ユーロ=約165円での概算。数字はDeloitteのAnnual Review of Football Finance(2023/24シーズン)に基づく。

並べてみると差は歴然だった。チーム数はどのリーグも18〜20とほぼ同じなのに、売上はプレミアリーグだけが飛び抜けている。プレミアの売上(約1.22兆円)は、2位のブンデスリーガの約2倍近い。1チームあたりで見ても、プレミアのクラブはリーグ・アンのクラブの約3倍を稼いでいる計算になる。チーム数がほぼ横並びなのにこの差、というのが引っかかる。
なぜプレミアリーグだけ突出しているのか
同じヨーロッパのトップリーグで、チーム数も大きく変わらないのに、なぜここまで差がつくのか。調べていくと、最大の要因は放映権(試合中継の権利料)、とくに海外向けの放映権にあるようだ。
プレミアリーグは英語圏という強みと世界的な人気を背景に、世界中のテレビ局・配信サービスに中継権が高く売れる。この海外からの放映権収入の大きさが、他リーグとの差を生む一番の理由だと考えられる。加えて、スポンサーやスタジアム関連のビジネスも世界規模で展開しているため、収入の桁がそもそも違う——という理解に落ち着いた。
まとめ(今回の整理)
今回たどり着いた結論を整理しておく。5大リーグとは、プレミアリーグ(英)・ラ・リーガ(西)・ブンデスリーガ(独)・セリエA(伊)・リーグ・アン(仏)の5つ。チーム数は18〜20とほぼ横並びだが、売上ではプレミアリーグが突出しており、その差は主に海外放映権から生まれている。「どのリーグが一番稼いでいるか」という切り口で見ると、サッカーを経営として捉える視点が少し掴めた気がする。
気になった疑問(自分用メモ)
調べる過程で引っかかった点を、疑問と答えの形で残しておく。
5大リーグで一番大きいのはどこか
プレミアリーグ。年間売上は約€7.4B(約1.22兆円)で、他リーグを大きく引き離している。
チーム数はどのリーグも同じなのか
ほぼ同じ。プレミアリーグ・ラ・リーガ・セリエAが20チーム、ブンデスリーガとリーグ・アンが18チーム(リーグ・アンは2023-24シーズンから20→18に縮小)。
なぜプレミアリーグだけそんなに稼げるのか
英語圏の強みと世界的人気により、海外向けの放映権が桁違いに高く売れることが最大の理由。
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